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母が亡くなった時、入所以来ずっとお世話になっていた生活相談員の若い男性が、顔をくしゃくしゃにして泣いてくれた。ありがたかった。嬉しかった。
「母は大切にされていたんだな」と実感することができたから。

母は午前中にお風呂に入れてもらい、その時は声かけにも反応していたという。介護スタッフは「入浴が負担だったのかも」と気にしていたが、長い入院生活の後のお風呂で、母は嬉しかったと思う。

備前から末姉が来るのを待って、母の着替えをさせることにした。
何枚か母が好きだった着物を用意はしていたものの、いざとなると何を着せてよいやら判断がつかず、姉に相談したかったのだ。結局、晩年の一張羅だった薄緑のお召と、長姉が用意していた半幅帯に決めた。

看護師と介護スタッフが、言葉をかけながら丁寧に母の体を清拭してくれた。その後、長襦袢・着物・帯を私と姉も手伝って4人がかりで着せ、両手を組ませた。実家の宗派では白い死装束ではなく、この着物のままで旅立つのである。

エンゼルメイクを葬儀社に頼んだのだが、『湯灌』としてセットになっているのでメイクだけはできないという。せっかく施設のスタッフが心をこめて清拭してくれていたので、そのことを大切にしたかった。
そこで、私が自分の化粧品を使って母のメイクをした。アイシャドウもチークも、いつも自分がやっているのと同じように入れた。口紅は長女が自分のもので塗ってくれた。ラメが入っていてキラキラである。(笑)
ここで写真で紹介したいくらい、きれいな顔だった。

スタッフの皆に見送られて施設を後にした。いつかこの日が来ると覚悟はしていたものの、その時がくると胸がいっぱいになり、涙涙で言葉も出ない。こんなに涙が出るなんて自分自身思ってもいなかった。

その夜は仮通夜、次の日曜日が本通夜、月曜日が葬儀だった。
葬儀社のホールの一室で、仮通夜は私一人が母と過ごした。一晩中母と話し、忘れがたい夜になった。
私にとっては母との時間の総まとめともいうべき一夜だった。