岡山の社会保険労務士です。ストレスチェック実施の外注、就業規則等社内規程の作成業務委託、労務管理、社会保険の手続、給与計算の外部委託、記帳代行、経理のアウトソーシング事業者、新入社員研修、ビジネスマナー・コミュニケーション・メンタルヘルスなどの研修・セミナー・講演を実施しています。

JOMAS(海外邦人宣教者活動援助後援会)をご存じでしょうか?

071230_1729~01JOMASは72年に活動を開始したNGO(民間活動団体)で、日本全国から寄せられた寄付金をもとに、アジア、アフリカ、南米諸国に定住するカトリック神父らを介して辺境地域へ物資や資金を提供しています。
代表は作家の曾野綾子さんで、志を同じくする人たちのまさに無償の奉仕によって活動が支えられています。
「人知れず慈善を積むをよし」をモットーに、とりたてて活動のPRはせず、HPもない地道な活動のため、知る人はあまり多くないようです。
私たちがこのJOMASへ毎月3000円の寄付をするようになって10年余り。今年も決算報告書が送られてきました。

私たちがこのJOMASの存在を知ったのは、今から15年以上も前のことでした。
当時の我が家の最大の娯楽は、週末に家族5人で市立図書館へ行くことでした。1人10冊の貸出冊数ぎりぎりまで本を借り、2週間の間楽しむ。
その頃、夫は曾野綾子さんの本にはまっていて、よく借りていました。私も自分の分はさっさと読み終えてしまい、夫が借りたものにまで手を出していましたから、一緒に読んでいたわけです。
夫は小説、私はエッセイが好きでした。その中で、JOMASの活動を知ることになったのです。

先に寄付を言い出したのは夫でした。もちろん、私も大賛成でした。
毎月3000円は小学生、幼稚園、幼児と3人の子育て中だった我が家で、なんとか長く続けられそうな金額でした。
自動振替にしたのは、やはり長く続けたいと考えたから。

寄付をはじめてみると、毎月お礼と報告の葉書が届きます。あわてて電話をしました。
「どうぞ、通信費も活動に使ってください」
応対してくれた女性は「そういうわけにはいかないのです。いただいたお金をどのように使っているかをご報告するのは、私たちの義務です」と。
それ以来、毎月欠かすことなく葉書が届き、年明けには前年の決算報告書が届いています。
(後で知ったのですが、切手を寄付する人もいるそうです)

JOMASにはマダガスカル、コンゴ、カメルーン、チャド、ジンバブエなどのアフリカ諸国、中国、ネパール、フィリピン、東ティモールなどのアジア諸国、ペルー、ボリビア、リマなどの中南米諸国で活動している邦人宣教者の方々(ファーザーやシスター)から、様々な支援の請求があります。
産院の設備、学費援助、保育所や託児所の運営費、農業支援、老人ホーム入居費援助、ミルク援助、売春婦更正のための授産所支援…などなど。とても書ききれません。
これらの申請は1件1件運営委員会で諮られ、助成が認められると申請者である宣教者にお金が届けられます。彼らは責任をもってその助成金を使い活動するのです。

運営委員の方たちは、
  1.運営費は代表と委員の自己負担とする 
  2.寄付金の行方も自費で現地監査する 
  3.布教活動に使わない…         などの厳しいルールを設けています。
代表の曽野さんが毎年各国を廻って視察してくれています。
ですから、「寄付したお金が届かない」「人々の手に渡る前に搾取される」などという心配がありません。

それらの報告を通してファーザーやシスターともおなじみになり(こちらが一方的にですが)、まれにテレビのドキュメンタリーなどで彼らを見ると、長年の知己のような気がするから不思議です。
それにしても、本当に世界中、それも厳しい社会で日本人が奮闘しているのを知ると、テレビの国会中継やニュースでの政治家の発言などにいっそう腹が立ちます。
ファーザーやシスターたちは、現地の人と同じ暮らしをしながら活動しています。
私はクリスチャンではありませんが、貧しい人や苦しんでいる人を救うのに、そんなことは何の関係もないと思います。

夫は「定額給付金が支給されたら、全額寄付しよう」と言っています。
「JOMASなら1円も無駄にせず使ってくれる」と。
あ、それいい!
岡山県では大阪の橋下知事のように寄付してくれとは言っていないし(笑)。
娘に話したら「いいよ」とのことなので、我が家は全員JOMASに決定です。
このコラムをご覧のみなさまも、どうぞご一考くださいませ。
(ちょっぴりお裾分けでもかまいません(笑))

JOMASの活動については、「神さま、それをお望みですか」(曽野綾子著、文春文庫)に詳しく書かれています。