備前市日生町にあるBIZEN中南米美術館に行って来ました。
http://www.latinamerica.jp/
子どものころ、「インカ帝国の謎」だの「マヤ文明の謎」だのという本が大好きだった私。(それ以外にも、「アトランティス大陸の謎」とか「イースター島の謎」とか・・・。謎ばっかり)
山陽新聞でBIZEN中南米美術館のことを知り、「なんと、地元にそんなスポットが!」と早速出かけることにしたのです。
日生町には仕事で何度か行ったことがありますが、ここは初めて。地図を頼りにたどりつくと、「え?美術館はどこ?」
オフィスかお店かと見まごうようなこじんまりとした建物がありました。
なんとこの建物の壁面はすべて備前焼なのです。
1万6千枚あるそうです。
1階2階とも展示室が2つの小さな美術館でした。
私は古代メソアメリカ文明といえば、シカン、マヤ、インカ、アステカくらいしか知りませんでしたが、実際は実に多くの文明が存在していました。
これは、その様々な文明の神様をキャラクター化したもの。
BIZEN中南米美術館の展示の面白さは、この中の3人の神様が説明を語る、という演出になっていること。
そして、この『ペッカリーくん』は、神様ではないものの、BIZEN中南米美術館を代表するゆるキャラなのです。(写真はレプリカ)
ペッカリーくんと仲間達は、美術館・博物館に関する日本最大級サイトであるインターネットミュージアムが開催したミュージアムキャラクターアワード2012(美術館・博物館キャラクター人気投票)で、参加51館中4位と健闘しました。ぱちぱちぱち!
展示品の中から、いくつか気に入ったものをご紹介しましょう。(文明、年代はお気になさらず(笑)。中にはレプリカもあります)
これは一見子猫ちゃんに見えますが、実は体に豹紋があります。
つまり、ヒョウなのです。
でもかわいい。
この絵は何をしているところに見えますか?
「ちびまる子ちゃんのダンス?」
いえいえ、これは勇敢な戦士たち。
人物の足下に描かれているペンシルチョコレートみたいなのは、槍だそうです。戦いの踊りを踊っているところでしょうか。
これを見た時、大受けしてしまいました。
なんでこんなに愉快なんだろう。
笑ったあとから、ほんわり暖かい気持ちになりました。
こんなちょっと強面なのもあります。
獅子頭みたいでしょ。
怖いようでユーモラス。
これはすべて笛です。
オカリナのような音がするのかしら。
おしゃれな器でしょう。
現代にも十分通じるセンスだと思いませんか?
欲しいな~。
煮物を入れてもいいし、サラダボールにもなる。麺類もいけるかも。
私の一押し土器です。
何なのか、何に使うのかもわからないけど、とにかく愉快です。
BIZEN中南米美術館には、こんな見ているだけで楽しくなるものがいっぱいです。
もちろん、こういった大物や文字などの資料もありました。
ただ、私の興味が“面白い”というキーワードに引っかかっているだけで。
こちらはお土産コーナー。
絶対買おうと決めていたペッカリーくんのレプリカストラップ。
ペッカリーとは、アメリカ大陸に生息するほ乳類で、日本では『ヘソイノシシ』とも呼ばれます。(背中にヘソのようなものがあるから)リアルペッカリーくんは、三千年前にエクアドルで生まれた世界最古のゆるキャラ土偶なんですって。
れはスタッフの女性にすすめられて買った『百年の蜜』。
百年に一度花が咲くというリュウゼツラン(マゲイ)の茎から湧き出る蜜なのだそうです。
試食してみると蜂蜜のような感じですが、花の香りがしない分あっさりとしていました。
ローカロリーでGI値が低く、まさにダイエットの友。
コーヒーに入れて飲んでみようかな。
BIZEN中南米美術館は、日生町で漁網の製造・販売を営んでいた故森下精一氏のコレクションの寄贈により、昭和50年3月に開館しました。
ペッカリーくんを始めとする、愉快で楽しいものばかりを選んだ森下さん。
どんな方だったのでしょう。
誰よりもペッカリーくん達を愛した人だったのでしょうね。
私も、とっても癒されました。
ところで、実はいま本物のペッカリーくんはBIZEN中南米美術館にいません。
岡山市にある古代オリエント美術館に出張中なのだそうです。
近いうちに会いに行こうと思います。