「認知症高齢者とのコミュニケーション」

2015/10/02

コラム1毎回ご好評をいただいている「認知症高齢者とのコミュニケーション」。
今年は8名の参加がありました。全員介護・看護職の方です。
人数が少ないので戸惑われた方もいらっしゃったようですが、4人ずつの2グループ。こういったコミュニケーション系のセミナーではほどほどの数です。
認知症高齢者とのコミュニケーション法のあれこれを講義やDVDで解説した後は、さあ、今日はどんなワークで楽しんでもらいましょうか。

コラム2「パーソンセンタードケア」とはその人を中心にした最善のケアのこと。
人はひとりひとり違います。まずは相手を知る、理解する。それをせずして、最善を見つけることはできません。
プロの方ばかりですから、認知症のメカニズムや症状については私より詳しい。私がお伝えするのは、それがその人をどう変え、人間関係にどのような影響を及ぼすのかということです。

コラム3「ぱぴぷぺぽ王国へようこそ!」と名付けたワークです。
この王国で使っていい言葉は「ぱぴぷぺぽ」だけ。
引いたカードに書いてある言葉を、パフォーマンスと「ぱぴぷぺぽ」だけでグループのみんなに伝えます。

 
 
コラム4この方が伝えようとしている言葉は「バレエ」。
認知症が進むと言葉でのコミュニケーションが困難になってきます。
「コミュニケーションがとれない」とあきらめてしまわず、言葉以外の表現力を磨いて伝える努力をしましょう。

 
 
コラム9これはトイレットペーパーの芯サイズの筒を両目に当てて覗いているところ。認知症になると視野が狭くなることが知られていますが、ちょうどこのくらいなのだそうです。
実際には高齢者はあまりキョロキョロしませんから、真似をしてじっとしていると、思っていた以上に見えなくて、みなさん驚いていらっしゃいました。

 
コラム7半数の人にソフト耳栓をした上で筒を目に当ててもらい、残りの人はうろうろしながら色々な方向から声を掛けたり触れたりしてもらいました。認知症高齢者はどのように感じているか疑似体験するワークです。「びっくりした」「いきなり触れられるとこわい」という感想がほとんどでした。
この後、“驚かせないように視界に入って視線をつかむ”というトレーニングをしました。
 
コラム6お互いに交代でプリンを食べさせる『食べさせ愛』のワーク。
普段人に食べさせることはあっても、食べさせてもらうことはないので、みなさん恥ずかしそうでしたが、「プリンが見えるように持つ方が、何を食べているかわかっていいのではないか」「スプーンが正面から来るとちょっとこわい」など、貴重な気づきもあったようです。

 
 
終了後に「介護職とは違う視点からの研修でとても新鮮だった」との感想をいただき、やったー!と思わず心の中でガッツポーズをしてしまいました。
それこそ、私がこのセミナーでお伝えしたいことだったからです。
専門性の高い仕事ほど、視点の切り替えが難しい。特に経験を重ねるとどうしても自分目線で考えたり感じたりしがちになります。
そういう時、ふと外に目を向けるとスイッチが切り替わることがあるのです。

今回の受講生のみなさんは、とても素直にそして楽しんで参加してくださいました。
きっと、これからのお仕事に活かしてくださることでしょう。

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