先月研修を行った老人介護施設I様からアンケート用紙が届きました。
I様にはメンタルヘルス研修や新人研修で何度か伺っています。
いつもあたたかく迎えていただいて感謝しています。
アンケートに目を通していると、ある感想が目に飛び込んできました。
「中谷先生、大好きです」
40代の女性からでした。
『大好きです』という言葉にはっ!と胸を突かれ、熱いものがこみ上げてきて、思わず涙が溢れてしまいました。
なんてあたたかい言葉でしょう。
なんて嬉しい言葉でしょう。
色々とおほめの言葉をいただくことがありますが、こんなにシンプルでストレートな言葉は初めてのような気がしました。
交流分析には、条件を付けない肯定的ストロークという考え方があります。
“いい点を取ったから”いい子、“美人だから”好きなどと条件付きで肯定するのではなく、いっさいの条件を付けずその人の存在そのものに+を与えるということです。
私自身、常々「無条件の肯定的ストロークが一番いいのよ」と言っていましたが、この何の条件も付いていない「大好きです」がこれほど心を動かすとは。
驚きでした。
それと同時に、思った以上に自分が疲れていたのだということにも気づきました。
常に前へ、とがんばり続けている現代人には、こんなシンプルな無条件の肯定的ストロークがとても大切なのでしょう。
人は人によって傷つけられるけれど、人を癒すのもまた人なのです。
私ももっと癒しの言葉を伝えていきたいと思います。